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死期を読む





死ぬ時期はわかりますか?

と言う興味本意の質問を占星術のことを話すと

よく聞かれる。


答えはYes であり、Noとも私は言えるような気が最近している。


いろんな説があるのも確かで、

どの説も「当たる」のかもしれないし、

どの説も「当たらない」のかもしれない。


死ぬような経験をするかもしれない時期、

と言うのは

割と予測する事ができ、それでいて、

そのような経験をする事が多いけれど、

それは

これまでの自分自身が「死に」

新しい自分に「生まれ変わる」という体験

であるという事だ。


実際

魂が身体から抜ける時期というのは

わかりそうで、わからないというのが実際のところでは

ないだろうか。


2月15日

最近私のアメリカ人の友人がこの世を去った。

彼女は賞をいくつもとった小説家であり、

同性愛者であり、

若くして、有名大学の教授でもあった。


(彼女の著書: The teahouse fire この本の執筆のために京都に滞在していた彼女は私が経営していた洋書の古本屋をサポートしてくれていた)


彼女は5年前に乳癌にかかり、手術して克服したが、

その薬の副作用でひどい神経痛になってしまい、

歩けなくて車椅子の生活を余儀なくされたにも関わらず、食事療法などで、

ランニングができるまでに復活した。

それだけにとどまらず、

医療の現場で働く人間になりたいと、

看護学校に行くようになった。


そしてその留学でオーストラリアに来ていたときに

私の住むバイロンベイまで訪ねて来てくれて

2017年10年ぶりに再会した。


そんな闘病経験を聞いた時には

全く知らないでいたので、驚いた。

(長い間連絡は直接とっていなかったので)


でも、克服して清々しく、

素晴らしく、チャーミングでやっぱり尊敬の

できるお姉さんだった。

二人で2日間の短い時間を過ごしたが、

なぜかとても楽しくて、嬉しくて、

彼女との時間がとてもポジティブで

思い出深い時間だったと改めて感じた。


彼女とあった時に、占星術の鑑定をしてほしいと

言われたので、見た。

私自身が気になることを彼女に伝えたようだったが、

私は全く覚えてなかった。

のちに彼女はそのリーディングが正しかったわよ、と

伝えてくれた。


そのリーディングから1週間後、

不調が現れ、緊急手術をメルボルンで行ったらしい。

そこからまた

彼女の闘病生活が始まった。


それから1年半、闘って、闘って、

何をしても、腫瘍は小さくならず

彼女の体を蝕んで行ったようだった。


最後まで前向きに笑顔を絶やさずいたらしいのだが

現在の医療では彼女の病気を止める事ができず、

2月15日に彼女は天国に引っ越した。


彼女のチャートを亡くなられる、2週間前に見た。


正直私は4月に

ネイタルのノースノードに

Tノースノードが通過するのもあり、

そしてT冥王星が通過するのもあり、

もしかしたら、、、と思っていた。


でも2月だった。

その日はネイタルの月にT月が重なっていた。


でもそれ以外、長期的な冥王星のトランジットが1度の

オーブで二つかかっているだけだった。


決定的な何かは正直わかり得なかった。

火星+天王星のコンジャンクションの

エネルギーに耐えられなかったのだろうか。


しかしどの惑星にもアスペクトはかかっていない。


8室ルーラーにPアセンがかかったりアスペクトを

組む時に死期が起こりやすい

という説も全くもって当てはまらなかった。


以前他の友人が亡くなった時は

ノースノードが太陽に合だったというケースもあった。


知り合いの人は

月に土星が合という人もいた。


ハーフサムで見て行くとわかったことはあったのかも

しれないが、

後からわかっても何も意味はなさないと

思い、みる気もしなかった。


結局私たちの

今世の旅はいつ終わるのかはわからないと

しておくのが一番私は良いような気がするのだ。

占星術師として頼りないと思われるかもしれない。

でも私はそれで良いと思う。死期を当てるのは私の

役割ではない。


だから、いつ旅が終わっても良いように

行きたいところに行き、

話したい人に話し、

美味しい食べ物を食べて、

やりたい事をとことんやって

気持ち良いことはなんでもやって

エネルギーを使えば良いのだと思う。


私たちの人生は

結局は単なる「お芝居」であって

どんな役をやるのかは選べたし、

選べるのだ。


人生は文句を言って生きるには短いのだ。

楽しんで生きても短いのだ。


私達に出来ることは

今生きている事を楽しむ事。

生かされている事を喜び、

幸せである事を*自ら*(みずから)選ぶ事だ。

自分の人生に責任を持って生きる事だ。


天国に引っ越した彼女と会う時には

私は「やり切ったから来たよ」と言えるように

人生を進めようと思っている。


私はそういう人生のスタンスの鑑定&哲学をやっぱり続けて

行こうと思っている。


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